<メール>
一通の間違いメールが届いた。あずさと同じ事務所に所属する天海春香からのメールだ。どうやら母親のメアドを間違って削除したため、「確かこれだったかな?」というメアドに対して送信したようだ。母親のメアドがどんなのか知らんが、どうやったら私のメアドに送信してくるのか謎である。それと春香にメアドを教えた覚えは全くないのだが、事務所の方でプロデューサーのメアドを全員に通達しているのだろう。
間違いメールの内容は、新聞に載っていたレシピを切り抜いて取っておいて欲しいというもの。ふむ、アイドル業の傍ら、お料理の腕を磨くとは感心である。そういえば、あずさの料理の腕はどうなんだろう。お姉さんキャラだから、普通にできそうなイメージがあるのだが。
あずさからもメールが一通。「恋愛(はぁと)相談」という意味深な題名であるが、そんなエサに釣られるか〜。パクッ。
内容は、お友達から恋愛相談をしょっちゅう持ちかけられて困るというもの。さすが天然、予想通りの展開だ。てか相談のメールの題名に(はぁと)なんて付けんなよ。「女性からどういう風に誘われたらうれしいですか?」とのことだが、どういう風ってのは関係なく、好意ある女性からのお誘いなら何でもOKだ。つか返信不可のメールに対して、質問文を持ってくるとはどういう了見だ。
第20週(残3週)
<オフィス・朝>
あずさがやけにキラキラ輝いている。そういえば以前、今日を指定して、レッスンか仕事をもらえないかというメールをもらっていたな。これがいわゆる「メールブースト」というやつか。その効果か、テンションのハートが3つとも桃色になっている。「おっはよっ」と挨拶してみたところ、「大声は他の人に迷惑」という返答でテンションダウンの音。挨拶はいつも通りか。しかしテンションダウンの音がしたにも関わらず、テンションのハートは桃色状態のまま、満タン状態。こりゃぁスゲェ。メールありがとう、とあずさに伝えると「もう、会えないかと不安でした」とのこと。そのセリフは、3週間程前に言うべきセリフじゃなかろうか。
流行を見た直後、「Lv6 要注目アイドル」→「Lv8 ブレイク寸前アイドル」と、イメージレベルが一気に2つアップ。うっわ〜、メールブーストの威力は凄いなこりゃ。
<オーディション>
さて、前回記述した通り、既に背水の陣である。覚悟を決め、3万人×3戦、全てに合格するつもりで挑む。1戦目でも、落ちた瞬間にEランクでの引退にするつもりである。5万+3万+1万5千、も考えられたが、Lv8になったとはいえ、5万は厳しいであろうから、当初の予定通り3万で挑む。
3万人は、合格1枠のEF限定と、合格2枠の全国という2つがある。この2つを覗いてみて、より合格できそうな方を選択する。
今週は、全国の3万・2枠を選択。あずさ以外は皆ランクD。実力を出せば何とかなる、と言い聞かせて会場に向かう。
Lv7が4人、Lv6が1人で、Lv8はあずさのみ。ランクは1人だけEだが、レベルは頭一つ上である。オーディション直前、「絶対、勝てます」とハッパをかけると、「信じてくれてありがとうございます」と返答。よし、頑張れ。
第1回中間審査。とりあえずは様子見で、バランス良く配分した。その結果、6-6-4。ゲェ、いきなり☆−2個。早くも引退にリーチがかかる。
第2回中間審査。これはヤバイと思い出を1回使いつつ、バランスよく配分。結果、2-4-1で☆7個。何とか中位に入るが、上位2位以内は厳しいか。
最終審査。思い出を2回使用し、ラストスパート。3-1-1とし、☆10個獲得。合計☆15個。正直、終わった瞬間は負けたと思った。
結果発表。何と合格。審査員に「フレッシュな方の勝ち」みたいなことを言われて結果を見ると、1位は☆23個でダントツ。2位と3位が☆15個で並び、4位が☆14個と接戦。接戦をモノにしての勝利に、歓喜する。
TV出演。「9:02PM」のテレビ初お披露目である。まだまだ歌詞ど忘れや転倒のアクシデントが発生するが、それと同じくらいキラキラアクションが発生。アイドルとして成長しているな〜と、感慨にふける。
勝ちはしたものの、このギリギリの戦いがあと2戦続くのか。いや、あと1戦で終わってしまうかも知れないが。
(思い出:−3 ストック06)
<オフィス・夜>
ファンレターが届いた。送り主は「徳島/まぁくん」。「あずささんは僕の天使です。あなたの声を聴くと癒されます。」って、これ、5週間前に受け取った手紙と同じ人・同じ内容じゃん。コピーでも取っていたんだろうか。
- ファン人数:4万1542人
- ファンからのプレゼント:ファンレター
第21週(残2週)
<オフィス・朝>
メールブーストの効果が切れ、あずさのイメージがLv6に戻っていた。今度は、メールブーストの効果無しで勝利しなければならんのか。「おっはよっ」で挨拶すると、マネしちゃいました〜でテンション維持。
<オーディション>
今度はEF限定の3万・1枠を選択。人間が1人入ってきて、残り4人はCOMが入った。
会場に向かう途中、嫌な予感がする。しかし勝たねば先へ進めぬ。
全員ランクE。Lv4が4人、Lv5が1人。人間が操っているのはLv4。嫌な予感がしたものの、Lvは6人の中であずさが一番上である。
審査員へのアピールで「練習量は負けてません」と発言したところ、テンションアップ。オーディション直前、先週同様「絶対、勝てます」と声をかけたところ、「そう言われても〜」とテンションダウン。ハイテンションはキープできたので良しとする。
第1回中間審査。初っ端で思い出を発動。その後、3つ全部取るつもりでアピールした結果、2-1-4となる。主流のボーカルを落とす大失敗に、心臓が止まる思い。
第2回中間審査。しまった〜と思いながらも、第1回と大体同じペースでアピールしてしまい、2-2-5と、同じ失敗をやらかす。この段階で☆10個の4位。1位は無理かも、と思いつつも、最終審査に全力をかける。
最終審査。今度はちゃんと工夫して、ボーカルを絶対に落とさないようにしつつ、ビジュアル、ダンスも拾っていくよう務める。結果、4-2-1。ボーカル、ダンスは取れたものの、ビジュアルを落としてしまった。☆18個としたが、逆転1位は難しいか。
結果発表。諦め気味であったが、何と1位。ボーカルを連続で落とした時は負けたと思っていただけに、望外の連勝に舞い上がる。ちなみに今回も「新鮮さ」による勝利。えっ、EF限定で21週目なのに、新鮮さで勝ちなのか。2位はCOMキャラだっただけに、勝たせてくれてありがたい。これで負けてたら「COM、空気読め」というところだったよ。
先週に続いて、2週連続のテレビ出演。「9:02PM」を熱唱するあずさを目に焼き付ける。
(思い出:−3 ストック03)
<オフィス・夜>
全てのプレイを通じて、アイドルランキングが初めて1000位台に到達。っても、1846位と、端に引っ掛かった程度だが。ここで終わるか、まだまだ上へ行けるかは、来週にかかっている。
- ファン人数:7万2559人
- ファンからのプレゼント:なし
第22週(残1週)
<オフィス・朝>
「おっはよっ」に対し、「今朝は特にお元気です〜」の返事でテンションがアップし、テンションがMAXに。ランクEでのラストオーディションを前に、心強い。
<オーディション>
EF3万を覗くと、何と4戦連続1位のランクEが1番最初に陣取っていた。何てこった。全国3万を覗くと、5人ズラリとランクDが揃っている。メールブーストで何とか勝てたランクD相手に2位以内は困難である。ここはやむなく、連続1位を取り続けているアイドルを相手に回してEF3万を選択。
実力を出せば何とかなる、と言い聞かせて会場に向かう。実際問題、かなり厳しいけどな。
会場に来てみると、連続1位の人はLv5であったのが意外。しかしどう見ても私より経験豊富そうだ。あと敏腕記者付きのLv6が気になるところ。6人のLvは6,6,5,5,3,3。
オーディション直前、みたび「絶対、勝てます」とハッパをかけてテンションアップ。テンションMAX。最後の力を出し切るつもりで挑む。
第1回中間審査。結果は2-4-2。☆7個。全てキープしたかったが、ダンスを落としたのが痛い。
第2回中間審査。第1回と同様の攻め方をしたが、他がスパートをかけたのか、結果は4-5-3。かろうじてボーカルを維持できたことにホッとする。☆5個を追加し、☆12個で2位につける。1位は予想通り、連続1位の人。
最終審査。何個差がついているかは分からないが、最後は10個全てをキープできるよう動き、2-3-3とし見事☆10個獲得。全ての力を出し切り、後は運を天に任せる。
結果発表。合格したのは1番。逆転できず。☆22個を獲得したものの、結果は同数。今回もフレッシュさによる判定であったが、二度あることは、とならず、今回はあずさの負け。あとほんの少しの差ではあったが、オーディションは「合格」か「不合格」の結果が全て。ほんの少しの差で明暗が分かれる。私とあずさは“暗”の側になることが決まった。
オーディション後、あずさが「また挑戦すれば合格できますよね」と、次回への闘志を燃やしていた。残念だが、その次回は、もう、無い。
(思い出:−3 ストック00)
<オフィス・夜>
あずさが気落ちしている。テンションは高いので、どうやらこの落ち込みはオーディション落選によるものらしい。表向き、次こそは勝つぞ〜と気勢を上げるが、次は無い。
- ファン人数:7万2192人
- ファンからのプレゼント:忍者の刀(065)
「あそこでああしていれば」という箇所は、いくらでも挙げられる。あずさの力を出し切れなかったことが悔やまれるが、もう過ぎたことだ。残された道は、あずさの花道を飾ってやることだけか。