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第16回マンオブザイヤー

このページの内容は、「近況報告」の内容を抜粋したものです。


1998/10/14
所用があって京橋へ足を運ぶ。用件を済ませ、もと来た地下鉄駅へきびすを返そうとしたとき、「そういえば、ここの隣町の八丁堀に、今年のマンオブ会場があったな」と気付き、下見をしに歩いていった。会場の名前として聞いている「勤労福祉会館」の場所へ行くと、「労働スクエア東京」という建物があった。後で学連の矢野2号に聞くと、建物の名前が変わったことは知っていたようだが、「勤労福祉会館」の名前が影も形も無くなっていたことまでは気が付いていなかったようだ。「建物には「勤労福祉会館」の名前は無かったよ」とさらに聞くと「地下鉄の掲示板には旧称が書いてある」という。当日参加予定の方は間違えないでね。閑話休題、マンオブの会場になるくらいだからホールに違いないと直行。中に入ってみた感想は「これって、討論場じゃない?」。とうとうマンオブもこういう場所で開催するようになるんだねぇ。


1998/12/12
マンオブに参加。今年は学連がJCBとタイアップ。JCBに学生会員として入会するとマンオブ参加費が無料になるというので入会。入会したのになぜか200円払わされた。ちゃんとアナウンスは守って欲しい。
1R、ペーパークイズ。ヘボいミスを連発し、8点程失点。自己採点30点。回りが軒並み30点超だったので、ヘタすりゃ予選落ちかもと危惧。結果的には34位で予選を抜けたけれど、不満足な出来。ボーダーラインが27点だから、一歩間違えれば本当に落ちていた。

大学別通過人数
11人早稲田
 7人明治
 6人立命館
 4人大阪、慶応
 3人法政、名古屋、京都
 2人静岡、富山、一橋
 1人岡山、大阪市立、同志社
東京、東京外国語、工学院
東北学院、城西、愛知学院
千葉、東洋、駒沢
大阪府立、日本、名城

今年度のマンオブを通過したことにより、史上初のマンオブザイヤー5年連続予選通過を達成....多分ね。昔の大会は記録が残ってないので人づてだから。4年連続達成者は何人か耳にしているけれど、5年連続はいなかったようだし。もし、「おい舟太、俺様が先に5年連続予選通過を達成してるんだよ、分かったかこのクズプレイヤー」(またはそういうプレイヤーがいることを知っている)という方がおりましたらご連絡下さい。それにしても5年連続で通過している人間が、今年も含めて2R敗退が4回じゃぁ、誰もクローズアップしないな。ねんりんピック連続出場くらい目立たない記録やね。(でもこっちは別の意味でクローズアップされるかも)
2R開始前。昼食をとる。ローソンで買ったミルフィーユが激マズでトイレに駆け込む。1Rの調子も悪かったし、踏んだり蹴ったりである。悪いこと続きだが、一方で良いことも。色々な大会でセコセコ売っていた「第4回法政オープン問題集」の販売部数が200部を突破。「リテラシ杯」に続いて、自著問題集二冊目の200部突破は嬉しい。これも一重に、おれさま皆様のおかげです、ハイ。
2R。2○2×。12人→6人。久保さん、ラガーのペーパー上位者がとっとと勝ち抜け。早押し合戦になることが多く、さっぱり解答権が取れない。4人目が抜けた頃にようやく単独押しで「キメラ」を正解し1○。残っているプレイヤーのほとんどがリーチをかけた状態で「乗合馬車」のキーワードで早押し合戦。解答権を取れず、西村が「中里恒子」を正解して5人目の勝ち抜け。昨年惜敗した「換算クイズ」でもらった「換算駒チャン」に祈りを捧げる姿は神秘的だった(大嘘)。残る席はあと一つ。「エーゲ海に浮かぶ島」の前振りで押し、一瞬「キオス島」が浮かび、答えようとしたが、迷ってしまいタイムアップで誤答。後悔。今大会は厳密な5秒を測っていたので、シンキングタイムが短く感じた。最後は木谷が「安愚楽鍋」の早押し合戦を制し、「仮名垣魯文」を正解しラスト抜け。こうして私の最後のマンオブは終わった。
3Rはコース別で、各組8人→4人。かつ、各コースのトップは即、準決勝進出。
Aコースは青天井。このコースには早稲田勢が5人も挑戦。その早稲田の両巨頭・遠藤&大倉が熾烈なトップ争いをし、第二集団に神山、春日、斉藤英司がつける。第二集団の3人のうち誰が落ちるかという状態だったが、終盤でトップ争いをしていた大倉がまさかの3×失格。名残惜しそうに早押し機と遠藤を見つめながらの退場は感慨深かった(大マジ)。トップはそのまま遠藤が入り、準決勝進出。第二集団の三人がそのまま4R進出となった。結果的に、準決勝進出をかけたトップ争い、4R進出をかけた第二集団の争いが焦点だった。
Bコースは連答ボード。ルールを大まかに言うと、各セット、ボード1問と早押し4問からなり、これを8セット行う。ボードクイズの連答数が早押しクイズのポイントになるというのが主な部分。青天井が早稲田なら、こちらは牟禮&久保さんという、立命館の両巨頭が熾烈なトップ争いを繰り広げる。3位集団には名古屋の新海貴浩さん、大阪大学の増田友弥と、ペーパー上位者かつフォッサマグナ西側の人々が続く。結局、ボード正解の多さで牟禮が久保さんを1点差でかわし準決勝進出。上位者3名が危なげなく4R進出。あまりにペーパー上位者が安定しすぎていたので、もっとペーパー下位4名に健闘して欲しかった。
Cコース、王様クイズ・改。市川がいきなりのスタートダッシュ。強豪を抑えてこのまま突っ走るかと思わせた途端に失速。取って代わったのが西村。守り神の「換算駒チャン」を片手に、市川に並ぶや抜き去りトップに立つ。それに神野も追いつき、トップ争いは早稲田、慶応、明治の関東勢三つ巴。とはいえAブロックでの大倉という先例もあり、2×になると押しが緩くなった。そんな中、×の少ない西村が駄目押しの追加点をゲット。最後のイスを賭けた4位争いは、昇新太郎さんと内田拓也さんの間で争われ、賭けに出た内田さんが誤答で後退。昇さんが最後の席に着いた。
Dコース、マンオブ風通過クイズ。2ポイントで通過席に立て、1ポイント持っている人のみが阻止側になる通過クイズ。最初に通過席へ来たのは鈴木雅也。「愚神礼讃」を正解して、わずか7問で準決勝進出を決定。続いて堀江が通過席に立ち、腰を低く落とし、腕を伸ばした、どなた様かに似た構えを取る。そんな構えを取っていたら、栗田に押し負けた。アホですわ。さらに通過席についた栗田は「背面押し」。この辺り、個性派プレイヤーが見せてくれました。さらにさらにで今度は清水さんが通過席。普通に挑戦していたように見えたが、一部情報では「ヤットコ押し」(秋利美紀雄さんの構え)をしていたとのこと。真相は如何に? しばらく押し方に注目が集まったが、佐通雅之さんでやっとまとも。その佐通さんを阻止した清水さんが2度目の通過席に立ち、今度は通過成功。さらに栗田も続いて勝ち抜け。残る席は一つ。もうチャンスは数少ない状態で、佐通さんが2度目の通過席。これを捨て身で阻止に行った堀江が3×で失格。あんな構えしなきゃ良かったのに。そして3R最後となる問題「異議なし、異議なし/」だけで佐通さんが「総会屋錦城」を正解。ラスト抜けとは思えない度肝を抜く正解で、最後の4R進出者となった。

3R勝者
準決勝遠藤誠(早稲田)牟禮大造(立命館)西村友孝(明治)鈴木雅也(明治)
4R斉藤英司(早稲田)久保隆二(立命館)神野芳治(慶応)栗田修(早稲田)
春日誠治(明治)新海貴浩(名古屋)市川尚志(早稲田)清水大輔(岡山)
神山学(早稲田)増田友弥(大阪)昇新太郎(静岡)佐通雅之(大阪市立)

この時点で早稲田が5名、明治が3名、立命館が2名。残る6名は慶応、名古屋、岡山、大阪、静岡、大阪市立。
4Rは2部構成。1つ目はオーソドックスな早押しボード。上位3名が準決勝進出、下位3名が失格。残った6名は2つ目の形式・アタック風サバイバルに挑戦し、残った1名が準決勝進出。 早押しボード1問目、「ラスキン」を早押しボード大好きっ子の神山がスゴイ押しで正解。正解だけでなく問題自体もスゴイので、残念ながらここには書けません。展開の方は、中盤まで横一線。その中で増田が頭一つ抜けだし、最初に得点を10点の大台に乗せ、自滅しない限り準決勝進出をほぼ確定。さすが「クイズ界の喪黒福造」、ダテに黒巣弘路とは熊谷高校時代の同級生ではない。前半戦は苦戦気味だった栗田が、終盤に早押し正解を重ねて急浮上。セーフティゾーンまで得点を伸ばす。3つ目の席にはまんべんなく活躍していた神山が入り、早押しボード好きの面目躍如。勝者3名が決まる一方で、明暗分かれる敗者3名も決定。早押し誤答で得点を大幅に失ってしまった市川と昇さん、地蔵だった斉藤が脱落。
残る6名が、早押しボードの得点を持ち点にしてアタック風サバイバルに移行。7点の春日と清水さん、6点の佐通さん辺りが有力。他方、5点の新海さん、4点の神野、3点の久保さんと、段々に準決勝への最後の切符を得るには厳しい持ち点でのスタート。3点の持ち点はキツかったか、まず久保さんが脱落。この時点で、神野の二連取などもあり、清水さん3点、そして残り4名が2点と横一列。キーポイントとなるこの場面で、「無住」を正解したのは清水さん。まとめて4人が失格リーチとなり、まず佐通さんが自滅。続いて春日が前年度準優勝の意地を見せ、新海さんと神野を蹴落とす。春日が清水さんとの一騎打ちにまで持ってきたが、最後は清水さんが取って決着。
準決勝進出者8名が決定。気が付けば卍勢が5人も残っている。「卍って凄いサークルだったんだなぁ〜」などと、サークル新入生のような感想。準決勝は1対1の対決クイズ。2問先取すると1セット獲得となり、計3セットを獲得した側が決勝進出。
第1試合、牟禮大造が西村友孝を指名。順に2−0、2−1と、牟禮があっと言う間に2セットを連取。3セット目も1問先取してリーチをかけ、最後は「トロブリアント諸島」を正解。正に横綱相撲で勝利。西村、相手が悪かった、アンラッキー。
第2試合、増田が指名したのは神山。先程とはうって変わって、今度は指名された側の神山が1、2セットを連取。あとが無くなった増田、ようやくエンジンがかかってきたようで反撃。4連取し、セット数をタイに持ち込む。最後のセットも両者リーチ。次を取った方が勝ちという場面で、「〜最高峰は標高170m/」で神山が解答権を取り、「テニアン島」を正解し、接戦を制した。
第3試合、遠藤誠は、今まで一度も戦ったことのない清水大輔さんを指名。勝負の方は遠藤が常に一歩先を行き、1、2セットとも2−1で勝利。さらに遠藤が3セット目を取るためのリーチをかける。清水さんがこれに焦ったか誤答。問題が全文読まれて遠藤に解答権が渡り、難なく「グレン・グールド」を正解して決勝進出。
第4試合は栗田修対鈴木雅也の卍対決。対戦前に、ビデオテープの貸し借りをネタにしたほのぼのトーク。しかし対戦の方は真剣そのもの。1セット目は雅也、2セット目は栗田、3セット目は雅也と交互に取る。4セット目、今度は栗田の番....とはならず、雅也が「渋沢敬三」を正解して勝利。さしずめ、ビデオテープを貸した利子をもらったというところか。

決勝。10ポイント先取。

挑戦者

牟禮大造(立命館大学4年)
投稿戦士ハガキレッド(必殺技はGペンカラタケ割り)
第4回K−1グランプリ、花と蛇杯WEST優勝
遠藤誠(早稲田大学3年)
勝利の女神様は井上喜久子(馬術じゃない方の)
弥生杯、第1回デカダンスカップ優勝
神山学(早稲田大学4年)
一人称は「わし」のやるドラ好き(サンパギータどう?)
第1回藤井杯準優勝、第2回早稲田オープン4位
鈴木雅也(明治大学5年)
人体自然発火が趣味のブルジョワ(次はアブダクトに挑戦)
第2回早稲田オープン優勝、第4回K−1グランプリ3位
いずれ劣らぬ強豪ばかり、誰が勝っても学生クイズ王にふさわしい面子が揃った。(←誰が残ってもこう言うのはお約束だね。)まずは10問限定のボードクイズ。ボードで抜け出したのは牟禮。「カリガリ博士」「ナンシー・スパンゲン」「下瀬雅允(まさちか)」「構造安定性と形態形成」を4連取。神山、雅也の3点、遠藤の2点にアドバンテージをつけて早押しに移行。早押しになるや、4人全員が横一線で並ぶ。そこから徐々に牟禮と遠藤が抜け出し、両者7ポイント。まだまだ接戦が続くことを予想していたが、遠藤が「ベルコール」「真空地帯」を二連取し、一気にリーチ。二連取の勢いに乗って「第1回山路ふみ子賞受賞作」も解答権を取り、「竹山(ちくざん)ひとり旅」を正解して10ポイントを先取。
こうして第16代学生クイズ王の座には、新宿ミロードで働く勤労学生・遠藤誠が着いた。これで第7回の岩隈政信さん以来、早稲田大学に9年ぶり4人目の学生クイズ王が誕生したことになった。準優勝は牟禮。予想通りボードをトップで折り返し、遠藤と途中まで競り合っていたが、最後に三連取を決められ力及ばず。3位は雅也、4位は神山。学生クイズ王を決めるにふさわしい好勝負を演じた3人も立派。
大会を総じて、細かいミスに目をつぶれば、かつてないクォリティの高いマンオブだった(目をつぶらなくても十分高いけど)。逆に言えば、細かいミスが山積しすぎてしまったのはもったいなかった。BGMの出し方、早押し機のセッティング、得点板と、「戦いに見入っていた」ではちょっと片付けられないかも。演出上、(昔の)ウルトラクイズ決勝みたいに、早押し機をチェックしないでそのままクイズに入っちゃうから、難しいけれどね。
矢野2号と深澤の司会が噛み合っていなかったのは残念。あと矢野2号がかなり上がっちゃっていたのも。250人の参加者を前にしたらムリもないけど。リハーサルではテキパキ指示を出していたけれど、描いたとおりに進行できなかったのではと見ている。会長としての矢野2号の、今大会の自己採点が気になる。でもクォリティが高い上に、さらに上を望んでしまうと、後から大会を開く人への負担も厳しくなってくるからなぁ。
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