2005/03/28記
2005/03/20の近況
ロストジェネレーションカップに参加。
地元杉並は高円寺会館が会場なので、家から1時間かからずに到着。高円寺会館がクイズの聖地かはさておいて、クイズ大会が頻繁に開催される場所だから個人的に便利である。
駅に到着。高円寺駅が改装中だったため、いつもと異なる印象。それに加え、駅前にぁゃιぃ集団が見当たらなかったので、一瞬、降りる駅をうっかり間違えたかと少し焦る。
駅前の状況と、今回が難問寄りの大会であることから、参加者は少ないかな〜と思っていたのだが、フタを開ければ100人超。正確には104人。明日、フレンドリーな学生限定大会のabcが開催されるとはいえ、難問系なのによくこんなに集まったな〜と。
ペーパー。卍と比べて解き易い問題が多いのだが、相変わらず忘れているネタが多い。やっぱりクイズって、繰り返し何度も頭にインプットしないと、すぐに忘却してしまうのう。自己採点は20+α。このペーパーで半分も取れなかったことに、かなりの危機感を抱く。
昼休み。会場近くのファミマで、キッコロ&モリゾーのお菓子を物色していると、愛・地球博で会場整理をやるかもしれない公務員・石川サダヲが近付いてきた。しばし万博話をしたものの「森を造成するモリゾーと、木を殺すキッコロ」とか言い出したら、そっぽを向いてしまった。あ〜このネタにはまだ続きがあったのに。愛・地球博の目玉展示にサツキとメイの家ってのがあるのだが「木を殺す殺木に、芽を潰す芽潰」。こんなこと書いているけれど、愛・地球博は結構楽しみにしていたりする。鈴木舟太は愛・地球博を応援しています。
ペーパー結果発表。1位は42点で牟禮大造。スペシャルラウンド(予選8位以上)のボーダーは35点で、予選通過のボーダーは17点と、かなり上下差の激しい結果。私は予選41位と、下位の方で通過。ペーパーの出来が余り良くなかったので、名前が呼ばれるまでドキドキものだった。予選通過者発表時、52位のボーダー通過者は森田隆太郎と発表されたが、一人飛ばしていたことが発覚してぬか喜びとなるハプニングも。
スペシャルラウンド。予選上位8人による、オーソドックスな早押しボード。上位4人は準々決勝進出。序盤から廣田康裕さんが走り、これを秋田芳巳さんが追いかける。8問目が終わった段階で、廣田さんと秋田さんが+12pで並び、両者とも早押し正解1つで勝ち抜けられる状況。10問目、廣田さんが素速いポイントで「シックスシグマ」を正解してトップ抜け。一方の秋田さんは13問目、ボード正解を積み重ねての2抜け。勝ち抜け方に両者のスタイルが表れてるなぁ。14問目を終わった段階で、サダヲが+14p、牟禮が+10p、沼田正樹と塚本丈二が共に+8p。状況的に、サダヲが抜けて、あと1枠は誰が入るかという雰囲気の中、牟禮が誤答を連発して大きく後退し、脱落。一方で塚本が+11pとして沼田に差を付け4位に浮上。リーチをかけていたサダヲが強引に押しに行って早押し誤答し、次の問題を早押し正解するという変態プレイを見せたところでラスト1問。「セリエA通算得点歴代2位」の段階で沼田が逆転をかけて押しに行くも「リードホルム」とグレ・ノ・リトリオの別の人を答える惜しい誤答。(正解は「グンナー・ノルダール」。)この結果、サダヲが3位、塚本が4位で準々決勝へ進出した。
2Rは4つのコースに分かれており、各コース12人→4人が準々決勝へ。
2R・A。このコースは、各自48p持ち、3セット×12問の早押しで競う形式。いかにして各セットでコンスタントに正解するかが鍵。各セット、1○すれば減点は−12pで済むが、0○で終わってしまうと−24p。正解をした・しないの差が大きい。1セット内で複数正解すると、減点数が減る以上に、−24pの人を増やす効果の方がデカい。
1セット目は−24pが6人発生。さらに2セット目も−24pが6人発生して、3セット目に入る前に4人が失格。残り8人のうち、両セットで正解した水島丈裕、加藤禎久さん、木村弘志さんの3人が圧倒的に優勢。この3人はほぼ勝ち抜け確定だろうと思いつつ、召集がかかったので舞台裏へ向かう。
2R・B。早押し正解は通常+1pで、早押し正解者が4人になると1軍に昇格し、1軍で正解すると+2pが獲得できる形式。1軍に上がった時に正解できるかがポイントの形式。
序盤、高山慎介が走り、これに遠藤誠が続く。中盤から牟禮と福間雄彦さんが出てきて、傍目にはこの4人に食い込まないと勝てそうにないかな〜という状態。
そんな中で「息子のマイケルが横浜に入団し初の親子Jリーガーとなった....」といった内容の問題が出題されたので解答権を取る。一瞬「(呂比須)ワグナー」とか答えそうになりつつ、「(ディド・)ハーフナー」を正解。ナイス時事ネタ知識。この正解により、次のセットでは1軍に昇格。この状態での正解+2pはかなり大きいので、何とか正解したいところ。しかしそう上手く行かないもので、なかなか分かる問題で解答権を得られない。ようやっと「コンゴのNBA選手」で解答権を取れたものの、“変わった名前の人”としか思い出せず「ディケンベ・ムトンボ」を誤答。チャンスを逃す。結局私はこの一回しかまともなチャンスを作れず、そのまま敗退。
終盤、牟禮と高山が立て続けに勝ち抜けを決め、福間さんもほぼ勝ち抜けを確定するポイントを確保。最後の席を巡っての戦いは、遠藤が長らくリードしていたものの、ラスト問題の少し手前で川田実が逆転。
2R・C。全員「社員」からスタートし、正解すると「専務派」か「常務派」、さらに正解すると「専務」「常務」に昇格。「専務」「常務」の時に正解すると部下の人数分加点数がアップする形式。派閥の多い側のトップに立てば大量得点のチャンスだが、その分、トップから陥落しやすいルール。コースB以上に、高得点のチャンスを得た時に正解を出せるか否かが勝負の分かれ目。
前半戦、田中伸之さんことノビさんが早々と常務になり、「未来のイヴ」で得点を一気に+7pに。また松本裕輔も「カンだけど「ハガチー」」で+7pとし、2人が他者を大きく引き離す。
中盤は小野孝紘、春日誠治も大量得点のチャンスを作り出すものの、このチャンスを生かすことができずに平社員降格。
勝負も後半に入ってから、川久保伸彦が調子を上げて、部下5人を引き連れた状態で正解を重ねてトップ抜け。さらに北洞貴康ことボラが、コンスタントに正解を積み重ねるうちに+7pとトップ集団の仲間入り。
終盤は派閥内の争いが激しくなり、高得点を得る者が出てこず。結果、最初のうちにポイントを稼いだノビさんと松本、そしてボラが勝ち抜けた。
2R・D。両端が上座になっていて、正解すると右端か左端の上座のトップになれる。上座の上位2席(左右合わせて4人)で正解すると1○が付き、3○獲得で勝ち抜け。基本的に2Rのルールは、Aコースを除いて「まずチャンスを作る→そのチャンスを生かす」ってな、二段階の傾向があった。
1問目「セントルイス・ブラウンズ」で横田薫さんが先制パンチの1○。これに松尾浩も続いて、5問目「ピンチョン」で早くも2○としリーチ。この松尾のリーチを見るや、横井貴史さん、松井康幸さんが立て続けに松尾がいる側の上座を指定。しかし8問目を松尾が取って再び上座に着くや、続く9問目「美少女H」で3○目を獲得し、鮮やかなトップ抜け。10問目「アベ・シェイエス」で横田さんも2○としリーチ。
その後は先頭が頻繁に入れ替わる膠着状態となるものの、その間にもぽつぽつと○を獲得する人が出てくる。クイズも半ばを過ぎた頃、リーチをかけてからが長かった横田さんがようやっと上座に着き、直後の問題を連答して2抜け。
勝負も終盤。1○を持っているのは金田浩輔、横井さん、松井さん、井上こーぢ。残り問題数も少ない中、金田が2○目を獲得して一歩抜け出す。ここにきて宮川敬さんも2連答を決めてようやく○を獲得するものの、ここでクイズ終了。まず2○を持っている金田が3抜けし、判定で松井さんがラスト抜けを決めた。
準々決勝は2コースに分かれ、各組10→4人が準決勝へ。
準々決勝α。連答ボード。3問連続正解をして初めて+1pを獲得。3p獲得で勝ち抜け。
1、2問目「アメージング・グレイス」「鈴木直(ただし)」を予選上位組の4名が連答。先制点を挙げるのは誰になるかが注目の3問目「呉三桂」は、廣田さんが単独正解。と同時に3連答を決め、貴重な+1pを獲得。廣田さんは続く4問目も正解して+2pとしリーチ。このまま廣田さんが一気に5連答で勝ち抜けるかが注目されたが、5問目は外して連答にストップがかかる。
廣田さんに代わって、4、5問目を連答した数名がポイント獲得のリーチ。6、7問目「シュリーヘン・プラン」「丹羽保次郎」の正解で、牟禮と松尾が共に4連答とし+2pでリーチ。8問目「北川博敏」で松尾が5連答を決め、3○目を獲得しトップ抜け。準決勝1番乗りを果たす。
11問目「グレアム・グリーン」で、再び3連答を決めた牟禮が2抜け。この問題でサダヲもリーチをかけるが、12問目は全員不正解。13〜15問目、廣田さんが3連答を決める。リーチをかけてからが長かったが、これで3抜け。
最後の勝ち抜け枠をかけた争いは、サダヲと横田さんの争いに。サダヲは正解数が多いものの、なかなか連答が続かずに手こずってしまった感じ。一方追い上げ急の横田さんは、ここにきて4連答と波に乗っている。17問目「ホモ・ハビリス」を両者正解して同時に3○到達。続く18問目はサドンデス問題。「13世紀のロシアの英雄を描いたエイゼンシュタインの代表作」を答える問題で、横田さん「イーゴリ公」に対して、サダヲは「アレクサンドル・ネフスキー」をキッチリ正解。最後の枠は、苦しみながらもサダヲがモノにした。
準々決勝β。ネオサバイバル形式。絞り方は、10人−(1○)→8人−(1○)→6人−(2○)→4人。
ネオサバイバルという形式面も手伝ってか、1−7問目で7人が1○と、正解が分散。ノビさん、川久保、福間さんが取り残される。私的に、川久保かノビさんのどちらかが第1段階で早々失格してしまうのはもったいないな〜と。勝敗を分けたのは12問目、ノビさんが「社名にテレビと付いていたため/」→「浜松ホトニクス」を正解して第1段階ラスト抜け。
16問目、沼田が「ロックオペラトミー」の正解で通算3○目とし、最初の勝ち抜けリーチ。これにノビさんも続いてリーチ。一時は第1段階での敗退もあり得たのに、あっという間に勝ち抜けにリーチをかけてしまう辺り、恐ろしいのう。これと前後する形で、第2段階は水島、塚本、川田の3人が取り残される。
21問目「(ジャン・)アガシ」の正解でノビさんがトップ抜け。第1段階ラスト抜けで、最終段階トップ抜けと、見事な爆発力。続く22問目、塚本が正解し、第2段階のラスト抜け。これで残るは最終段階のみ。ノビさんが既に抜けているので、沼田、秋田さん、加藤さん、ボラ、塚本の5人のうち、勝ち抜けられるのは3人。24問目、沼田が「加藤文太郎」の正解で2抜け。25問目を終わった段階で、秋田さんと加藤さんが通算3○でリーチとし一歩リード、塚本とボラは通算2○。26問目、秋田さんが「メリナ・メルクーリ」を正解して3抜け。27問目、塚本が「レミニッセンス」の正解で加藤さんと並ぶ。28問目はスルーとなって仕切直し。29問目、これも塚本が解答権を取り、「ガッタメラータ!」と絶叫。逆転で加藤さんを下し、準決勝最後の椅子に着いた。
準決勝。AB対決式の通過クイズ。
まずはA組、B組の振り分け。最初に牟禮が「盟友・ボラのB」とB組を指定。続く沼田が「安藤美姫のA」と指定したことから、安藤組VS北洞組の対決に。その後は、サダヲB、秋田さんA、廣田さんA、塚本B、松尾A、ノビBと分かれた。
序盤戦、やや誤答先行気味ながらも、少しずつ○を付ける人が出てくる。そんな中、13問目にサダヲが0○で2×としてしまい大ピンチ。
15問目、塚本が最初に2○を獲得し、最初の通過クイズ挑戦者に。16問目、B組の塚本に対し、A組沼田が「Z−1」を正解して阻止。逆に沼田が通過クイズ挑戦となるや、今度はB組サダヲが「チチェスター」を正解して阻止。通過クイズ独特の緊張感漂う展開。
その後はまた誤答先行気味の展開で、廣田さんを除く7人に、少しずつ×が増えていく。
問題数も30を過ぎた頃、秋田さんの通過席を阻止したノビさんがようやく1回目の通過クイズ挑戦。35問目、「日本初の医学療養所〜」でノビさんが解答権を取り、「ポンペ」を正解。長らく続いた接戦において、ようやく初の決勝進出者が決定。
39問目、塚本が2度目の通過席に立つも、これは廣田さんが阻止。さらに廣田さんの通過席も牟禮が阻止。AB対決式通過クイズって、誰かが通過席に立ったのを引き金に、通過クイズが連鎖するケースが多いのう。まぁ通過席に立つ人がいる時は、少し自信の無い問題でも押しにいくからだろうけれど。
46問目、サダヲが3×で失格。49問目に牟禮が誤答したことで、廣田さん以外の他5人が2×を負う。×の数が増えると、通過席に立った人が圧倒的に有利である。53問目、得意のプロレス問題を秋田さんが正解して2度目の通過クイズ挑戦。55問目、秋田さんが解答権を得るも、これは誤答で通常席へお戻り。残り問題数は5問。判定にもつれ込む可能性大の段階で、通過席に2回挑戦しているのは、塚本と秋田さんの2人。このままこの2人が勝ち抜けるか、それとも他の人が逆転で決勝進出を決められるか、と目が離せない状態。
秋田さんが戻った直後の56問目「シャトー・ムートン・ロートシルト」を沼田が正解。これで沼田も通過クイズ挑戦2度目。いつもの沼田なら正解後に「飲んだことある」とか軽口の一つでも言いそうなところだが、激マジ。57問目、「....阿部次郎の〜/」と作者名が出た段階での競争となるも、競争になれば阻止側よりも通過席側が圧倒的に有利。通過席側の沼田が一足早く解答権を得、「三太郎の日記」を正解。これで2人目の決勝進出が決定。
残り3問、残る席はあと一つ。塚本か秋田さんか、それとも第三者が通過クイズで大逆転を決めるかという局面。58問目、松尾が待望の2○目を正解し、一発逆転をかけた通過クイズに挑戦。阻止できるのは塚本と、1○持ち状態の牟禮。牟禮が正解すれば阻止→通過席の流れも考えられる。59問目、解答権を得たのは塚本で、「ブーレーズ」を正解。これにより、残り1問、誰が正解をしても判定でトップに立つのは塚本だから確定かと思ったが、最後の60問目「バージェス頁岩」も塚本が正解。2×なのに、わざわざ危険を冒して取りに行ったのは何でだろ? と思いつつ、決勝進出3人目は塚本に決定した。
小休止。60問目の疑問が頭にこびりついていたので、率直に塚本に聞いてみる。すると「牟禮さんが正解して2○になった時、もしかして延長問題が用意されて通過クイズに入る可能性もあったから」といった返答。確かにルール表を見返すと、ラスト問題で通過クイズの条件を満たした場合についてのルールが明記されていなかった。私は「60問で打ち切り」と安易に考えていたので、あんな局面でそんなに深く考えていたのか〜と感心してしまった。
決勝戦。ルールはシンプルな7○3×。
7問目の段階で、ノビさんが1○2×と、早々と追い込まれる。この2×が響いたか、その後は塚本と沼田が競うように点を積み重ね、ノビさんが一歩遅れてついていく形。
17問目に沼田が得意の映画問題を誤答し、塚本が頭一つリード。序盤に2×を負っていたノビさんが盛り返し、24問目を終わった段階で、塚本5○、ノビさんと沼田が共に4○2×。塚本に有利な状況。
26問目に沼田が5○目、27問目にノビさんが5○目を獲得し、正解数では3人が並ぶ。28問目「(ゲオルグ・)カイザー」を沼田が正解。土壇場で塚本を逆転し、優勝にリーチをかける。
こうなると今度は塚本が攻める番。29問目、31問目を立て続けに誤答して追い込まれるものの、32問目「フラグスタッフ」を正解。これで沼田、塚本、共に6○2×。
35問目、「....イギリスにアジサイを持ち込んだ....キューガーデンを〜/」という出題で、解答権を得たのは塚本。これは決まったか、と固唾を呑むも、塚本の解答は「フッカー」で、判定は無情にも誤答。(正解は「ジョセフ・バンクス」。フッカーはキューガーデンの第2代園長。)
37問目、「ロバート・ボイルの著書」を答えさせる問題で沼田が解答権を取り、「懐疑的な化学者」を正解。これで7○到達。こうしてLost Generation Cup優勝者は、熱戦を制した沼田正樹に決まった。
表彰式。3位・塚本、2位・ノビさんに賞状が手渡され、優勝した沼田には賞状と共に、優勝盾が授与された。この優勝盾、見た感じかなり豪華なガラス製。あまりの豪華さから、観客席から「割れ! 割れ!」というコールが発生するほどであった。
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