昨日のクイズ大会の近況。
昼休み。駅前のコンビニで買い物。来た時は雨が降っていたのに、もう雨が止んでいた。梅雨時の雨は面倒だ。 会場に戻って、パンをほおばりつつ、ノーパソに入れている問題データベースを閲覧したり、近くに座った山本剛さん達に出題したり。 場内に戻った後、横山アキヒコとヲタ話。さすがにオレンジレンジが相手じゃ「ハッピーマテリアル」の1位は難しいだろうとか、ネギが呪文詠唱無しであれだけ強くなっちゃ、集団戦闘の時以外は従者いらねぇんじゃね? とか、そんな話。 ペーパークイズの結果発表。予選1位は三択45問正解、筆記45問正解で180点を記録した鷹羽寛さん。鷹羽さん、予選は常に上位の印象はあるのだが、不思議と1位を取ることが少ない方だったので、「おぉ〜」となる。以下、名だたるプレイヤーが続々呼ばれる。当然、私の名前は入っておらず。ま〜、あの内容で名前を呼ばれたら、自分は努力をしなくなっちゃうだろうから、ちょうど良かったかも。 予選2回戦進出をかけた、ペーパー21位以下による早押しクイズ。ルールは3○1×、端子数10個の空席待ち形式。勝ち抜けられるのはわずか10名。最初に21位から30位の人が呼ばれるが、ここにも私は入っておらず。やっぱりクイズはきちんとやらないと、力が落ちるな。21位に入ったのは17歳の高校生・伊部さん。また30位にも高校生の酒井さんが入り、若い力の台頭が目立った。若い力が活躍するのはいいことだ。 クイズ開始。誤答が少なめで、皆が着実に正解を重ねる綺麗な展開。2○獲得者が増える中、最初に勝ち抜けたのは大村哲也さん。ここで席が1つ空いたので、1人補充。31位で呼ばれたのは私だった。あの不甲斐ない内容で31位ってのは儲けものだな〜と思いつつ壇上へ。 今回は確実性重視の押しで行ったところ、やっぱりワンテンポ遅く、他の人に取られてばかり。それでも「「ダミアン」「車輪の下」」→「ヘルマン・ヘッセ」、「1兆分の1」→「ピコ」の正解で2○としリーチをかける。リーチが7人くらいに増えたところ、連鎖的に勝者が出続け、勝抜枠があっという間に1つに。こりゃ勝負に出るところだと覚悟を決める。「結核菌を発見/」で解答権を得る。え〜っと、結核菌は誰だったっけ〜と頭の中でしばらく考えた後、「志賀潔」と答えるが、誤答。あえなく失格。司会の日高から「志賀潔は赤痢菌です」とやんわりたしなめられ、あっ、そうか、と。正解は「コッホ」。“10年前だったら正解できた”の典型例やねぇ。やっぱりクイズはちゃんとやってないと忘れるな〜と、いい教訓になった。結局最後は、「初代枢密院議長、初代内閣総理大臣〜」で、那谷明弘さんがワンタッチ早く解答権を得、「伊藤博文」を正解して、最後の2回戦進出者となった。 予選2回戦は7○3×。おそらく「QuizRoadCupに参戦した」という実感を持てるのは、この7○3×を戦えた30人だけではないかと。以下、各組の流れを記述。 第1組:序盤は横一線。その中から東大輔さんが抜け出し、那谷さんが続き、両者がリーチ。東さんが誤答で足踏みする中、「ハンマーパンチは藤猛/」で那谷さんが「海老原博幸」(カミソリパンチの人)を正解してトップ抜け。残る席があと一つとなり、深澤岳大と津田功司さんが追いかけるも、先に東さんが7○として2抜け。 第2組:田中健一さん、永田喜彰さん、西沢泰生さんという、ウルトラクイズのニューヨーカーが3人も揃った豪華な顔ぶれの組。勝負の方は、安藤正信が独走。安藤の独走を阻止せんと、田中さんと永田さんが追いかける。しかし安藤は追いつかれることなく正解を重ね、トップ抜けの快勝。2位争いは、田中さんが先んじてリーチをかけるも2×を負い、永田さんが追っかけリーチ。どちらが次を取るかという状態で「地震の震源地の〜」で永田さんが解答権を得、「震央」を正解して接戦を制した。 第3組:クールビズ市川尚志とフォーマルウェアー野田修平というファッショナブルな2人の対決が注目される中、全員が着実にポイントを重ねる接戦。その中から、遠藤聡さんと市川が抜け出す。先にリーチをかけたのは市川だったが2×を負い、後からリーチをかけた遠藤さんがトップ抜け。2位争いは、市川を追ってノダシューがチャージをかけて場内を沸かせるが、リーチをかける前に3×失格。結局最後は確実な問題を正解した市川が2抜け。 第4組:加藤禎久さんがわずか12問でリーチをかけ、他を圧倒。リーチをかけてからは他の4人が奮起したものの、19問目に加藤さんがトップ抜け。さて2位争いは、山本剛(Ryu)さんと為季正幸さんの対決に。為季さんは序盤の2×が響いてか、先にRyuさんがリーチ。リーチ後にRyuさんも2×とするも、ラストは取れる問題を確実に正解して勝利。 第5組:前半戦は石野まゆみさん、春日誠治、森田隆太郎による三つ巴状態。この3人から抜け出したのが春日で、最初にリーチをかける。中盤からエンジンがかかってきた大村さんが正解を重ね、石野さんと森田を抜いて追っかけリーチ。さらに森田もリーチをかけ、3者が同時にリーチをかける接戦。その3人の中で、唯一×の余裕があった春日が「紂王」を正解してトップ抜け。2位争いの方は、石野さんも6pとして再び3者同時リーチ。これで3人の争いに注目が集まるが、そんな中で原田尚紀さんがポツポツと正解を重ねて5pにまで追いつく。原田さん、見せるなぁ。この組は、スルーがほとんど無かったにも関わらず、約40問を消化。この組に用意した問題が底を付いてしまったほどの接戦に。激戦の結末は、まず大村さんが解答権を得るが、惜しくも誤答で失格。石野さんと森田の対決は、石野さんが正解し、逆転の2抜けを決めた。 第6組:秋田芳巳さんと鷹羽さんが併走し、他の3人に大差を付ける。先に秋田さんがリーチをかけ、そのまま難なく正解して余裕のトップ抜け。さらに鷹羽さんも順調にポイントを重ね、特にこれといった障害が無く7○として余裕の2抜け。激戦ばかりの7○3×で、唯一すんなり勝者が決まった組となった。 さて予選2回戦の6組が終了したところで、主催の方からサプライズ。これまで、このQuizRoadCupの名物である7○3×を1度も戦ったことのない人を対象に、5人を選んで、この7○3×を戦ってもらうことに。しかも5人のうち1人が勝ち抜け、実際に予選3回戦へ進めるという。大会が第5回を迎え、こういうサービスを行う余裕も出てきたんやのう。 戦う5人を選ぶのは近似値クイズ。問題は「QuizRoadCupの、第1回から第4回までの総使用問題数」で、正解は「2222問」。そんなピッタリのゾロ目だったのか。近似値をピッタリ正解した人を含む5人が選ばれ、壇上へ。 EX組:敗者復活からの準決勝経験がある小堀さんと、イントロプレイヤーの高田さんが前に出るが、共に早々に2×を付ける。この2人に冨田さんが加わって三つ巴になるかと思いきや、大外から大橋さんが連答を重ねて3人に追いつき、そのまま追い抜いて最初にリーチをかける。これに対して高田さんが勝負に出るが、3×失格。小堀さんは追っかけリーチに成功。両者の争いの最後は、小堀さんが先んじて勝ち抜け。小堀さんはまたもエクストララウンドからの復活を果たした。 予選3回戦・7p先取のボードクイズ。13人の中から8人が勝ち抜け。1問目の「フィリバスター」は11人、2問目の「磐梯朝日国立公園」は9人、3問目の「ワルプルギスの夜」は10人が正解と、比較的難度の高めな問題でも、正解者多数。やはりあの激戦を勝ち抜いてきた人達としては、難度の高い問題でもバンバン正解するのう。 8問目を終わった段階で、2pの那谷さん、永田さんは脱落気味。3pのRyuさん、小堀さんはかなり厳しめ。一方、6pで東さんが単独リーチ。しかし最初にリーチをかけた東さんは、その後しばらく足踏み状態。9、10問目を連答した秋田さんと安藤の2人が、最初の準決勝進出者となった。 11問目、ようやく東さんが勝ち抜け。同時に春日と市川も勝ち抜け、早くも残る勝ち抜け枠は3人。この段階で、鷹羽さん、石野さん、加藤さん、Ryuさん、遠藤さんの5人がリーチ。 12問目「エクトプラズム」は全員が正解。これにより小堀さん、永田さん、那谷さんが脱落し、残り5人によるサドンデスに突入。 13問目、「幻の焼酎」を答えさせる問題で、「森伊蔵」を4人が正解。Ryuさんがただ一人分からずに脱落。ここで「キッコロと森伊蔵」という駄洒落ネタが場内から頻繁に飛び「あ〜、無駄洒落にストックしておいたネタだったのに〜」と、ネタを使われてガックリ。でもあとでコッソリ使うかも。 14問目、「ゲッセマネの園の近くにある、植物の名が付いた山」で、正解は「オリーブ山」。この問題を石野さんが唯一誤答し、鷹羽さん、加藤さん、遠藤さんの3人が勝ち抜けを決めた。ここで石野さんが第3回優勝者のように机に倒れ伏して「うぅっ、うっ....」と号泣すれば視聴者の好感度大アップだったのだが、敗北を気丈に受け止め、悔しがっていた。まぁこの方が石野さんらしいですな。 敗者復活戦。ここまでの敗者全員による、4段階方式の1○1×(最後だけ2○1×)。最初のステップは10人or9人→4人を12組。私が参加した組は、皆速攻で正解して勝ち抜けてしまい、5問の問題を一度も押せずに敗退。今回の自分、なんだかなぁ〜と、自身に呆れてしまう。 ステップ2の8→3(6組)、ステップ3の9→4(2組)を勝ち抜き、この敗者復活の決勝、8人→2人を迎える。激戦の敗者復活を制したのは、為季さんと御前伊吹さん。奇しくも、昨年・今年の勝抜杯において、決勝戦で加藤禎久さんに敗れた2人が復活してきたのは面白い因縁である。 準決勝のコース選択。今回の準決勝に用意された形式は、毎度お馴染みのアップダウンクイズ(Aコース)と、通せんぼクイズ(Bコース)。以下、ペーパークイズの成績順に、次のようにコースを選択。
準決勝Aコース・アップダウンクイズ。1回目の誤答ではポイントが0になり、2回目の誤答では失格。5pを積み重ねた2人が決勝へ。 序盤、早々に鷹羽さんが誤答をしたものの、為季さん、御崎さん、鷹羽さんの3人が順調にポイントを積み重ね、3者が3pで並ぶ。ここで一歩先んじようとした為季さんが、やや焦り気味な押しでもったいない誤答をしてしまい0pに戻ってしまう。また遠藤さんが2×目の誤答で失格。 勝負も折り返し。最初にリーチをかけたのは御崎さん。これに対し、秋田さんが「マルグレーテ女王」→「デンマーク」、「跡形もなく消え失せることを、雲と霧という文字を使って」→「雲散霧消」の連答で4pとし追っかけリーチ。さらに、先程誤答で0pに戻っていた為季さんが、スルー1問を挟んで見事な4連答を決めて3者がリーチ。 勝負も大詰め。「「羊が人間を食い殺す」という言葉が/」で、解答権を得たのは御崎さん。一瞬、人名の「トマス・モア」を解答するように見えたが、押した瞬間に聞こえた「言葉“が”」で推察し、言葉が収められた書物の方である「ユートピア」の正解を導き出し、見事決勝進出一番乗りを果たした。 残る枠はあと1つ。「〜歩は18枚/」→「16枚」(チェスのポーンの数)の正解で、鷹羽さんもリーチをかけ、場に残っている3人全員がリーチ。勝負を決める問題「青年貴族ファブリス/」で、解答権を得たのは秋田さん。持てる知識を総動員し、「パルムの僧院」を正解。先月の勝抜杯・準決勝で苦杯を嘗めさせられた相手である為季さんを下しての決勝進出だっただけに、大喜びではしゃいでいた。 準決勝Bコース・通せんぼクイズ。誤答は3問休み。2問正解で通過クイズに挑戦。通過クイズで正解すれば勝ち抜け、他者の正解か自身の誤答で通常席に戻る。制限時間を15分とし、制限時間が過ぎても勝者2人が決定していない場合は、正解数などで勝者を決定。 安藤を除く4人は好調な出足。「洋傘は1本2本/」→「1張り2張り」(和傘の数え方)の正解で、東さんが最初の通過クイズ。しかしこの通過クイズ挑戦は、自身の誤答で自滅。その後、春日、加藤さん、東さん(2回目)の順に通過クイズに挑戦するが、いずれも他者に阻止され、なかなか勝者が決まらず、5分が経過。 残り10分となってからも、安藤、市川、加藤さん(2回目)、春日(2回目)の通過クイズは、いずれも他者による阻止。全員が通過席に立ち、全員が阻止を記録する接戦ぶり。そんな中で、目立つ押しをするのはやはり加藤さん。「病院にある集中治療室、/」→「ICU」の正解で3回目の通過クイズ挑戦。「“、”」の部分で皆が押しに行くのに、やはりワンタッチ早い。この加藤さんの通過クイズにおいて、市川、安藤が誤答してしまい、阻止者が半減。大チャンスを迎えた加藤さんは、「〜スウェーデンに設置された/」→「オンブズマン」を正解し、接戦を制してトップ抜けを果たした。 加藤さんが勝ち抜けた段階で、残り時間は4分33秒と、ジョン・ケージちっく。しかし残る4人の解答者達は、早押しボタンを演奏しないわけにはいかない。加藤さんが勝ち抜けた直後の問題で、春日、東さんが立て続けに誤答し、市川が正解して2回目の通過クイズ挑戦。これにより阻止者は安藤のみと、市川にとって千載一遇のチャンス。しかし「〜サルモンが....」で安藤がわずかに早く解答権を得、「サルモネラ菌」を正解して市川を阻止。続いて春日が3回目の通過クイズ挑戦をするも、「〜ナーナクが....」→「シク教」で、これも安藤が阻止。市川、春日を阻止して、自身ようやく2回目の通過クイズ挑戦。「西インド諸島を大きく3つに分けると/」で、解答権を得たのは安藤。迷い無く「バハマ諸島」を正解し、最後の決勝進出者となった。 決勝戦。10○4×の早押しクイズ。前回第4回の決勝は加藤さんの圧勝であったが、今回はそれに輪をかけて加藤さんが他の3人を圧倒。あれれれれれ? という感じで、あっという間に2位以下との点差を広げてしまい、「これじゃカツアゲだよ〜」というヤジが飛ぶほど。 16問が終わった段階で、加藤さんが7○1×、御崎さんが2○2×、秋田さん、安藤が1○1×。これだけ点差が開いても加藤さんは攻め手を緩めず、「バレエ音楽「ロミオとジュリエット」/」→「プロコフィエフ」で8○。さらに、「〜できることなら惑星をも/」→「セシル・ローズ」で9○としリーチ。「加藤さんなら惑星をも併合しちゃうよ〜」というヤジが飛ぶ。 秋田さん、安藤が奮起するも3○2×にするので一杯。最後は「(音楽ジャンルの)メレンゲが生まれた島はどこ?」で、一瞬スルーになりそうなところを加藤さんが解答権を得、「イスパニョーラ島」を正解。他を寄せ付けない圧倒的な強さで、加藤さんが2連覇を達成した。 加藤さんの強さが目立った今大会。振り返って自分を見てみると、やはりクイズに対して傾けた努力の量が、如実に結果に反映されたな〜と。現状のまんまじゃ、永遠に2R、3R止まりなだけに、更なる努力を積まないと、上へは上がれないな〜と。大会で負けるたんびにそう思うのだが、その「更なる努力」をちっとも積めないのは、意志が弱いからかのう。 |