『誰でも考えたくなる「正解の無いクイズ」』Q.39のカルマルアンサー
(斎藤幸平さん)
ソクラテスは毎日、道端で自分と意見が違う人たちに質問を投げかけて、相手の議論に根拠がないことを暴くですね、いわば「論破王」だったんですけれども、やりすぎて論破した相手から恨まれたり、最終的にはアテネを堕落した罪で逮捕されて、死刑になって殺されちゃうんですよ。ソクラテスがそこで凄いのが、その裁判の過程とか、死刑になる瞬間までの過程さえも、後にプラトンが作品にするぐらいの話になってるんですよ。こうやって体当たりをしたり、炎上の可燃性の高さが現代で言えばYouTubeに非常に向いているのじゃないかと思いますね。
(谷川嘉浩さん)
YouTuberって一人でコンテンツを作れるか以上に大事なのは、多分コラボだと思うのですよね。彼はむちゃくちゃコラボが上手くて、例えば「ラケス」っていう本の中では、勇気とは何かを考えようっていう対談をしてるんですね。その名の通り「ラケス」っていう、昔の一緒に戦場で戦った戦友で、ちょっとケンカっ早いような好戦的な人を呼んできたり、「ニキヤス」っていう将軍ですね。この2種類の勇気を知ってそうな人を呼んできて「君たち勇気について一緒に考えないか」って言って、一緒にこう議論するんですよ、広場で。だから周りにそれを見てる観衆とかもいるんですよね。だからほぼYouTubeですね。配信してるかしてないかっていうだけで。
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