【『後生鰻』大雑把なあらすじ】
ご隠居は信心から殺生を好まない性格をしていた。
そのご隠居が浅草の観音様へお参りをした帰り、
鰻屋の前で店の主人が鰻をさばこうとしているところを見つける。
ご隠居はお金を出して鰻を買い取り、
その鰻を店の前の川へ放してやる。
その後もご隠居は何度か鰻屋で
鰻や他の魚介類を買って川へ放すことが続き、
鰻屋の主人はいい金蔓ができたと喜ぶ。
しかし数日の間、ぱったりとご隠居が来なくなる。
主人は女房とご隠居が来なくなった理由をあれこれ話していると、
遠くから久しぶりにご隠居の顔が見えた。
すぐに鰻を用意したいところだが、
今日は鰻を仕入れておらず、また代用できる魚介類もなく。
主人は生きているものならなんでもいいと、
自分の赤ん坊をさばく真似をしてご隠居を待ち構える。
「後生鰻」古今亭志ん生(15:31)
「後生うなぎ」アミン・ガデミさん(07:48)