【『鴻池の犬』大雑把なあらすじ】
ある商家で、丁稚が捨てられていた子犬を拾う。
子犬は真っ白、ぶち、真っ黒の3匹いた。
丁稚は真っ黒いのを気に入りつつも、
3匹とも商家で育てることに。
ある時、3匹の子犬が遊んでいたところ、
このうちの真っ黒の子犬を引き取りたいと願い出る者がいた。
商家の主は断ろうとしたが、
相手は今橋の豪商・鴻池善右衛門の使いの者であった。
使いの者は、鴻池の坊っちゃんが可愛がっていた黒犬が死んだこと、
気落ちした坊っちゃんが病に伏したこと、
故に黒い犬が欲しい旨を説明する。
商家の主はその説明に納得して、
黒い子犬は鴻池にもらわれていく。
黒犬は鴻池家で大事に育てられてすくすく成長し、
周辺地域の顔役として犬達から慕われ頼られる存在となる。
ある日のこと、近所に見慣れない
骨と皮だけのやせた犬が来て喧嘩が発生する。
黒犬が仲裁をした後、痩せ犬の事情を聞く。
痩せ犬はある商家で育てられていたが、
悪事を働いたため捨てられてしまったという。
その商家で飼い始められた頃は3匹いたが、
黒い犬は金持ちの商家にもらわれ、
白い犬は交通事故で亡くなったと話す。
鴻池の犬 枝雀(32:05)