【『紺屋高尾』大雑把なあらすじ】
久蔵は神田・紺屋町の染物屋の職人で、
非常に仕事熱心でまじめな男である。
その久蔵がここ数日、
食事もせずに横になって寝てばかり。
風邪を引いたのかと親方達に心配されるが、
久蔵が寝ていた理由は恋の病であった。
久蔵は先日、友人に連れられて
初めて吉原の大門をくぐって花魁道中を見物したところ、
三浦屋の花魁・高尾太夫に一目惚れしてしまった。
親方(もしくは医師)は久蔵に、
高尾太夫と一晩遊ぶには十両の金が必要で、
久蔵の稼ぎでは三年はかかると告げる。
久蔵はその話を聞いて、三年間、真面目に働き、
高尾太夫と一晩遊べるだけの金を貯める。
親方は久蔵のために仲介役の医師を紹介し、
その医師が久蔵に吉原遊びの秘訣を教える。
また紺屋職人では高尾太夫と会うことすら
叶わないだろうと、
医師は久蔵に流山の大尽(大金持ち)と身分を偽れるよう、
大尽の所作を軽く教える。
久蔵達が吉原にて三浦屋の高尾太夫を指名すると、
高尾太夫の方でも今日は都合が良く、
久蔵は三年恋い焦がれた相手と一晩を共にする。
帰り際、久蔵は高尾太夫から
次はいつ来られるかと問われると、
自分の身分や経緯を正直に話し、
次来るには三年かかると答えてしまう。
落語 「紺屋高尾」 三遊亭圓生(29:44)
紺屋高尾 圓生(1:00:42)
桂歌蔵「紺屋高尾」りんころ寄席@御殿場RINCOLO(34:19)