【『猿後家』大雑把なあらすじ】
ある大きな商家の後家が猿に似ており、
自身も大層気にしていた。
おかみさんの前でうっかり
「さる」という言葉を発しようものなら、
店の者は暇を出され、
出入りの者は出入り止めになるほど、
おかみさんの機嫌は悪くなる。
そのため店では「さる」という
言葉は禁句であった。
店に出入りしている男が、
おかみさんの顔を褒めまくってご機嫌を取る。
しかし調子に乗って旅先での出来事を語るうち、
「猿回し」(上方では「猿沢池」)の語を発してしまい、
おかみさんが激怒してしまう。
出入り止めになってはまずいと、
男は「皿回し」(上方では「寒そうな池」)を
おかみさんが聞き間違えたものとして取り繕う。
落語:林家染丸(三代目)「猿後家」(28:25)
「猿後家」古今亭菊六(14:36)