【『素人鰻』大雑把なあらすじ】
明治維新後、一部の公家や大名が華族となり、
華族になれなかった公家や武士が士族となる。
新しい制度により、
多くの士族は新たに商売を始めることになる。
ある(元・)旗本が商売を始めるため、
旗本時代に屋敷を出入りしていた
板前職人・神田川の金に相談を持ちかける。
旦那は家族がお汁粉好きという理由で
御汁粉屋を始めようとしていたが、
金はあまり儲からないからと止め、
酒を扱う料理屋、特に鰻屋を勧める。
金は、その鰻屋に自分を雇って欲しいと申し出るが、
旦那は金の酒癖の悪さを知っているので難色を示す。
金は酒によるしくじりが身に染みているので、
酒を断って旦那の店で腕を振るうと誓う。
旦那は、金の腕は確かなので、禁酒さえしてくれればと雇う。
鰻屋の開店初日。
金が以前世話になった客からお酒を勧められる。
金はほんの少しのつもりで飲んだが、
べろんべろんに酔っ払ってしまい、
旦那や客達で寝かしつける。
その後も、金は酒が原因による狼藉を繰り返すため、
とうとう旦那が追い出してしまう。
金がいないと鰻をさばく者がいないので、
妻は休業を勧めるが、旦那が自分で鰻をさばくと言い出す。
文楽 素人鰻(27:35)
「素人鰻」 柳家小三治(40:15)