【『提灯屋』大雑把なあらすじ】
若い衆が集まっているところに、
八五郎がチンドン屋からもらったチラシを持ってきた。
チラシに何と書いてあるのか皆に尋ねるが、
文字を読める者が一人もおらず。
「マルはスッポンで、カシワは鶏肉」という
食べ物の隠語で解釈する者もいる中、
ご隠居が通りがかったので読んでもらう。
チラシの内容は、新規開店した提灯屋の広告であった。
今なら買った提灯に紋所を書き入れるサービス中で、
もし即座に紋所を入れられない場合は
提灯を無料進呈するという。
それを聞いた一人の男が、提灯が無料で
手に入れられるいい機会だとその提灯屋へ行く。
男は提灯屋が紋所を書けないよう、
謎掛けのような言い回しで自分の紋所を伝えて、
まんまと提灯を無料で手に入れる。
これを聞いた別の男も提灯屋を訪ねて、
同様に謎掛けの要領で紋所を伝えて、
また提灯を無料で入手する。
その後も若い衆が次から次へと提灯屋に
謎掛けをして提灯を持ってきたことから、
ご隠居は埋め合わせをしに行く。
しかし提灯屋は何度も提灯を持って行かれたため
既に疑心暗鬼の状態になっており、
ご隠居も提灯をもらいに来たものと思いこんでいた。
10代目柳家小三冶『提灯屋』-rakugo-(36:56)
柳家小三冶 「提灯屋」(36:56)
「提灯屋」 柳家小さん(25:06)
露の五郎兵衛 「提灯屋」(15:40)