【『無いもん買い』大雑把なあらすじ】
金無しの男二人・清八と喜六が
その店にない物を買おうとする
「無いもん買い」という遊びをすることに。
まず兄貴分の清八が手本を見せるため
「金物屋(かなものや)」に入る。
店の暖簾をいじって「なものや(菜物屋)」しておいて、
漬物の類を店の者に注文する。
金物屋であることを認知した後は、
たらいの蓋やギザギザのないノコギリと、
無い物を注文して店の者を困惑させて店を出る。
清八のやることはいたずら遊びの範疇であったが、
弟分の喜六が隙を見て店の物を盗んでいたため、
清八が困惑する。
同様に饅頭屋などで清八が「無いもん買い」をし、
喜六が店の物をかすめ取ることを繰り返す。
次に味噌屋に入ろうとした時、
喜六が「無いもん買い」をしたいと言い出したので、
清八は「泣き味噌を注文してみろ」と助言をして送り出す。
喜六は最初から半笑いで注文するため、
店の者に冷やかしであると見抜かれる。
店の者は丁稚をしかりつけて泣かせて
この泣き味噌を喜六に買ってもらおうとする。
これには喜六の方が困惑してしまい、
清八が謝って勘弁してもらう。
喜六が今度は魚屋で「無いもん買い」に挑むが、
普通に魚屋にあるものばかり注文して上手く行かず。
結局、鯛を大幅に値切って買うことになりそうだったが、
魚屋の主人が小芝居をして
「鯛がその値段で買われたくはない」と売ってもらえず。
3代目笑福亭仁鶴『無いもの買い』-rakugo-(14:34)
桂 三徳 『新作無いもん買い』(06:32)