【『はてなの茶碗(茶金)』大雑把なあらすじ】
京都・清水寺、音羽の滝の前の茶店で、
男がお茶を飲んでいると、
茶碗を見回して「はてな?」と不思議がる。
男が店を出た後、先程の行為を見ていた大阪の油屋の男が、
店の主人に茶碗を売ってくれと取引を持ちかける。
油屋の男も店の主人も、先程の男が
「茶金」と呼ばれる京都で有名な
茶道具屋の金兵衛であることを知っていた。
茶金があれだけじっくり見回したのだから
価値のある茶碗だろうと、
油屋の男が有り金の二両をはたいて手に入れる。
後日、油屋の男は身なりを整え、
この茶碗は千両で売れるだろうと
喜び勇んで茶金の店を訪ねる。
茶金にはてなの茶碗を売ろうとするが、
どこにでもある清水焼きの茶碗であると、
買い取ってもらえず。
油屋の男は先日の話をすると、
茶金は、水が漏れていたので
茶碗を見回していたのだと答える。
油屋の男はただの茶碗に
三年働いてやっと貯めた二両を使ってしまい、
親に合わせる顔がないと肩を落とす。
話を聞いた茶金は、
これは自分の名前を二両で買ってくれたようなものとし、
三両でその茶碗を買い取る。
茶金は高名な茶人だけあって
関白・鷹司公の屋敷に出入りする機会があり、
関白から面白い話を尋ねられた際、
はてなの茶碗について話をする。
関白はその茶碗を見せてもらい、
茶碗から水が漏る様子を歌にして詠む。
これをきっかけにはてなの茶碗の噂は広まっていき、
とうとう帝にも見せることに。
帝が茶碗から水が漏る様子を見ると、
筆を取って「はてな」の箱書きをしたためる。
帝のお墨付きを戴いた「はてなの茶碗」は、
大阪の豪商・鴻池善右衛門によって
本当に千両で買い取られることに。
2代目桂枝雀『はてなの茶碗』-rakugo-(43:17)
茶金・古今亭志ん朝(35:32)
「茶金」 三遊亭圓丈(28:57)
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