【『本膳』大雑把なあらすじ】
ある村の庄屋の家で結婚式が行われるので、
村人三十六人が招待される。
今晩の祝いの席では「本膳」が出されることや、
本膳には食べ方に作法があるという噂を聞くが、
招待された村人は誰も作法を知らなかった。
困った村人は、村はずれにある
寺子屋の先生を訪問して教えを請う。
先生は、作法はそう難しいものではないが、
教えている時間がないので、
自分の真似をするようにと話す。
祝いの席に先生と村人達がつき、
本膳を食べ始める。
村人達は、先生のお椀の開け方や
吸い方をそのまま真似る。
先生が里芋を箸で刺そうとして
畳に転がしてしまうと皆もこれを真似して
たくさんの里芋が畳の上を転がる。
先生がご飯粒を鼻の頭に付ければ、
皆も鼻の頭にご飯粒を付ける。
恥ずかしくなった先生は、
隣の者に肘打ちを食らわせると、
隣の者はまたその隣の者に肘打ちを食らわせる。
「本膳」三遊亭金馬(四代目)(12:13)
2010年度コロンビア大学春祭りでの一席。
『本膳(ほんぜん)』(06:51)