【『星野屋』大雑把なあらすじ】
星野屋の主人が、遊び相手である茶店の女・お花に、
手切れ金を渡して別れ話を切り出す。
女房にお花との関係が知られてしまったため、
身投げをするのだと理由を話す。
お花も一緒に死ぬと言い出したため、
二人で心中をすることに。
夜、隅田川の吾妻橋にて。
星野屋が先に飛び込むが、
お花は死ぬのは御免と逃げてしまう。
お花が帰宅すると、
星野屋とお花を引き合わせた男・重吉が、
星野屋の幽霊が出たと告げる。
重吉は星野屋が成仏するように、
お花に髪の毛を備えて供養するよう勧める。
お花はそれに従い、髪の毛を切り、
頭を手ぬぐいで隠しながら切った髪を重吉に渡す。
すると重吉は笑い出し、
ちゃんと生きている星野屋が姿を見せる。
星野屋は、お花が一緒に心中するか試し、
川に飛び込んでいたら、
新たに開く店の主人に据えるつもりであった。
話を聞いてお花はがっくりするが、
切ったのは髪の毛ではなくかもじで、
お花が手ぬぐいを取ると髪の毛は元のままであった。
今度は星野屋と重吉が悔しがる番だが、
手切れ金として渡した金は偽金だと言い放つ。
再びお花が悔しがり、持っていた手切れ金を投げつけるが、
実は偽金というのが嘘であり、更にお花が悔しがる。
落語 「星野屋」 桂文楽(20:02)
大阪亭水々 「星野屋」(29:15)