【『百川』大雑把なあらすじ】
日本橋は浮世小路の料理屋・百川に、
百兵衛という男が奉公に来る。
百兵衛は田舎の出で、言葉の訛りがひどく、
料理屋の主人は言葉を理解するのに苦慮する。
一組の客が店の者を呼び出すが、
女中が揃って髪を解いていて、
客の前に出られる状態ではなかった。
奉公に来て早々の百兵衛が客の前に出ることに。
百兵衛が客の前に出ると、
「主人家の抱え人」であることを伝えるが、
訛りが酷いため客は「四神剣の掛け合い人」と聞き間違える。
客は去年のお祭りの時に祭具の四神剣を質に入れていたため、
これを掛け合いに来た者と勘違いする。
客は百兵衛を丁重にもてなして、帰ってもらうことにする。
客は百兵衛に頼み込み、
くわいの金団を丸飲みしてもらうことで
こちらの具合を飲んでもらえたと安心する。
戻ってきた百兵衛が主人に客とのやり取りを話すと、
主人は客にからかわれたのだと言い、
百兵衛にもう一回用件を聞きに行かせる。
百兵衛が再び客のところへ行って用件を尋ねると、
客の方でも今度はちゃんと奉公人であることを理解する。
客の用件は、隣町にいる
三味線の師匠「亀門司(かめもじ)先生」を
呼んでくることであった。
その際、「今朝から四、五人で来てるから」云々言えば分かるとも。
百兵衛は隣町へ行くが、名前をきちんと覚えておらず、
その辺の人に聞いたところ
医者の「鴨地(かもじ)先生」を訪ねてしまう。
百兵衛が鴨地先生に用件を伝えるが、
訛りのせいもあって、
百川で「袈裟から四、五人斬られた」という話になる。
百川:古今亭志ん朝(44:24)
「百川」三遊亭圓生(30:19)
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